丸亀城下町を楽しむ

丸亀城下町は、戦災を受けることなく築城時の町割りをそのままに約400年の歴史を刻むまちです。ここには様々な時代の暮らしの営みが積み重なり生まれた厚みのあるまちの姿を見ることができます。このような歴史の痕跡で構成された丸亀城下町を一つの博物館と見立てて「フィールドミュージアム丸亀」と呼ぶことにしました。
丸亀城下町をフィールドミュージアム化し、体験を通じて、まちを知り、興味を深め、まちの再生につなげる事業を進めます。丸亀城下町や歴史的建造物に関する情報を再編し、まちを読むことの楽しさや面白さを知っていただける企画を提案し運営します。


断面マチヤプロジェクト

フィールドミュージアム丸亀が行う事業の第一弾として「断面マチヤ・プロジェクト」を開催します。 
断面マチヤ・プロジェクトは、グラフィックスなど平面的表現により「断面マチヤ」をシンボライズすることや、空き地との関係性を遊びの感性を持って表現することで、まちへの親しみを抱く機会にしようとするものです。断面マチヤをモチーフとした作品を広く募集し、集まった作品を展示し、ホームページで公開、トーク交流会などを通じて、丸亀城下町の面白さを語り合います。

丸亀城下町の町家の多くは空き家となり、取り壊され、空き地になりつつあります。接していた建物の壁面には、そこにあった町家のカタチを補修した跡を見ることができます。残された町家断面からは木造技術の規範性や建てられた時代を知ることができます。ここには、丸亀城下町が完成した江戸期から現在に至る「まちの形成過程や暮らしの営み」が表出し、丸亀のまちの特長を読み取ることができるのです。
空き地が生まれたことで見ることができる、このような町家のカタチを断面マチヤ」と名付けます。空き地と断面マチヤは一対のものであり、まちの成り立ちを楽しく読み解くことができる絶好の機会として存在しています。


「飾らない暮らしのカタチが見える」
見られるようにつくられた「正面」や「側面」ではなく、見られることを想定してしていない「断面」からは、飾らない暮らしのカタチが見えます。
「丸亀城下町の変化の過程が見える」
築城時の町割りはそのままに、江戸後期から現代までに造られた建造物など、様々な時代の痕跡が積み重なった丸亀城下町の特長を知ることができます。
「今しか見ることができない」
今後、隣同士が壁面を接して家を建てることはないでしょう。町家の解体が進む中、町家断面は今しか見ることはできないものです。
「断面マチヤからはじめる」
解体と空き地の出現で生まれた断面マチヤは、丸亀城下町のおもしろさを紐解くスタートラインとなり、丸亀城下町の価値や可能性を考える機会になります。


作品の募集について

「断面マチヤ」を表現する作品を募集してます。
参加資格は問いません。
 
□主催:丸亀市、NPO法人土壁ネットワーク
□共催:locpump.道具講
 
□募集期間
・作品募集の締切:11月25日(日曜)
・受付:締切まで随時受け付け
 
□展示期間
・2018年12月中旬~2019年2月28日。
・オープニングパーティ、トーク交流会を開催します。
・会場は決定次第お知らせします。
 
□作品の制作
・運搬と展示が可能な現実的サイズとして、A2サイズ(420×594㎜)程度まで。
・制作費用は制作者がご負担ください。
・現地視察は随時受付し、事務局がご案内します。

□作品の搬入と返却
・締切日(11月25日)までに事務局に直接搬入またはお送りください。
・送料は本会が負担しますので着払いでお送りください。

・返却は本会から発送します。
・作品とあわせて、作品の写真を解像度の高いデジタルデータで提出してください。
・作品の返却は、2019年3月1日以降を予定しています。

 
□作品の取り扱い
・作品写真の使用権は主催者に属します。
・作品写真はホームページで公開、印刷物に使用します。
・販売が成立した場合は、経費20%を差し引いた残額をお支払します。
 
□お問い合わせ先/事務局
〒763-0033 香川県丸亀市中府町四丁目2-27
NPO法人土壁ネットワーク(有限会社田園都市設計内)
担当:大西泰弘 LinkIcon メール
電話:0877-85-5126 FAX:0877-85-5127


参考資料

丸亀城下町の現状/「シロシタラボ」にLINK